奇跡的な巡り合わせだった。２５日のナゴヤ球場。屋内練習場をのぞくと、見たことがあるシルエットの男性がブルペンにいた。正体は球界のレジェンド・山本昌さん。実際にキャッチボールを交えながら、背番号３４を受け継ぐ福にスクリューの投げ方を伝授していた。

約束していたわけではない。全体練習終了後、福が個別練習に向かっていた時に山本さんに遭遇。「タイミングがばっちりだったんです！」と偶然の臨時講義だった。

７月にはＤｅＮＡ戦前の横浜スタジアムで即席の講義を受けていた福。「本当にありがたいです。これは僕の特権。そこは思いっきり活用させていただきました」。阪神の秋季キャンプで臨時コーチを務めるレジェンド左腕から、一足早く専属の臨時コーチを務めてもらったようだ。

（谷大平）

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