マイティラインとは

小笠原、打撃練習にも時間を割く理由と来季への意気込み

    • 2019年11月07日(木)
    • ドラ番記者プラール

今季から投手が打撃練習に割く時間が長くなった。その中でひときわ強烈な打球を飛ばしていたのが小笠原だ。詰まることを怖がらずにガンガン振る。日ごとに飛距離が伸びていくのも分かったほど。もともと打撃好きではあるが、一振りに熱がこもる理由は他にあった。

「僕は自分の打席で勝敗が決する経験をしているので」

2015年夏の甲子園決勝。仙台育英戦で9回に本塁打をたたき込み、優勝を大きく引き寄せた。打撃も投手にとって重要なスキル。大舞台での実体験がある左腕は、その思いを強くしていた。

今季10打席以上立った投手の中では最高の長打率、3割8分5厘を記録した。「来季はもっと打ちますよ」。投球だけではなく、打席での姿にも期待したい。

(長森謙介)