１１月下旬に入り、ナゴヤ球場に吹く風も冬らしくなってきた。沖縄でのキャンプから引き揚げてきた選手からも「こっちは寒いですね」と口々に話していた。いくら強靱（きょうじん）な体を持つプロ野球選手でもやっぱり寒いのは苦手だよなと思いきや、「僕は冬が好きなんですよ」と話す選手がいた。

山形出身の石垣だ。東北出身だから寒さに強い…というわけではなく学生時代は大雪で冬の間は外で思うように練習ができない。屋内での筋力トレーニングが中心。雪解けの春を迎えると、冬の前より明らかに飛距離が伸びているのが分かり、「自分の中では冬はいい季節なんです」と笑顔を浮かべた。

秋季キャンプは左太ももを痛めて途中離脱しただけに「秋の分まで自分を追い込んでいきたい」と力を込めた石垣。雌伏の冬を乗り越えて、春を迎えるつもりだ。

（谷大平）

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