選手へのリスペクトゆえ、非情な采配も可能にする
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- 2019年11月27日(水)
- ドラ番記者プラール
この人が東京五輪の指揮を任された理由が分かった気がした。「プレミア12」の優勝から一夜明けた18日、侍ジャパンの稲葉監督は前夜の決勝で先発して1イニングで降板した山口にベンチで声を掛けた場面を振り返り、当たり前のように言った。
「選手は打たれようが何しようが目いっぱいやってくれましたので、リスペクトしています。全然謝る必要はなくて、こっちは『ありがとう』という言葉しか出ない」。普段から選手に敬意を持って接する姿勢が非情な采配を可能にする。
そんなことを思いながら帰社したら、こんな声を耳にした。「大野が2勝? たまたまそこで投げてただけだろ」。本職ではない中継ぎで「日本のために」と腕を振った左腕へのリスペクトのかけらもない。怒りを押し殺して原稿に向かった。
(高橋雅人)

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