土に描いた「M」の文字にこめられた杉山の想い
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- 2019年11月30日(土)
- ドラ番記者プラール
守備に就くとき、土に人さし指で何か文字を書いていた。あの日もそう。12日のトライアウト。ベンチから飛び出してきた杉山。いつも通り何か印をつけてから投手の球を受け止めていた。何を書いていたのか。帰り際に教えてくれた。
「『M』の字を書いていたんだ。大学3年に亡くなったじいちゃんのイニシャルをね」。プロ入りする前に他界した祖父・正直(まさなお)さん。自身が野球をすることを最も応援してくれた存在だったという。「プロに入ってから始めたんだ。何か力をもらえるような気がしてね」と言って笑っていた。
記者と同じ29歳は25日、新設された琉球ブルーオーシャンズに加入することが決まった。土に描いた「M」の文字が次のステージでもきっと力をくれるはずだ。
(長森謙介)
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