マイティラインとは

最も根尾の原稿を書いた記者と、根尾の一年。

    • 2019年12月17日(火)
    • ドラ番記者プラール

私事ですが、このたびアマチュア野球へと担当が変わります。時折お手伝いで来る機会はありますが、きょうで一区切り。お世話になった球団、チーム関係者の皆さま、本当にありがとうございました。同時に紙上を借りる形となった方々にはおわびいたします。

担当として一番書いた原稿は根尾だ。だが大半は結果が出ない歯がゆさを書いたもの。コメントや写真からもにじみ出る悔しさ。明るい表情を見ることは少なかった。

そんな19歳は台湾で先輩にちょっかいを出したり、変顔したり、心の底から笑っていた。カメラを向けると急に真顔になり「僕ちゃんと見てますから」とニヤリ。1年間背番号7を見てきたが一番いい表情をしていた。

記者が台湾を離れる際、彼はこう言った。「来年は今年の分を取り返す、いや、それ以上の年にしますよ」。今まで聞いた中で一番力強かった。その言葉を信じている。

(長森謙介)