高木守道さんと記者の思い出
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- 2020年01月20日(月)
- ドラ番記者プラール
2012年の冬だったと思う。担当記者の1人として、当時監督だった高木守道さんの自宅へ招かれた。
テーブルには人数分をはるかに上回る食べ物が並び、アルコールもガンガン振る舞われた。「何でも飲んで。好きに。ほら、そのへんにもいっぱいあるやろ」と高木さん。記者が部屋をグルッと見回すと、1本のビンが目に留まった。
焼酎か、日本酒だったか。はっきり覚えているのは、元ヤクルト監督で殿堂入りも果たした若松勉さんから贈られたものだったこと。ラベルには「若松勉」の名前がはっきり書いてあった。
いくら「好きにしろ」と言われたって限度がある。酔いざましに水をいただき、帰り際に「若松さんのお酒、すごいですね」と言うと「飲みゃよかったがね。何を遠慮しとる」と一喝された。
あの日に戻れるとしたら…。やっぱり「飲ませてください」とは言えないなあ。
(川本光憲)
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