キャンプインにあたり、期待するところを聞かれた与田監督は「一番はベテラン」と言った。

仕事始めだった１月５日のトークショーでもキーマンに「投手は山井と吉見」と挙げた。もちろん昨季から期待はしていたが、より強く思うようになった理由を聞くと、指揮官はこう語った。

「チームがつらい状況になったとき、先頭に立って引っ張れるのはベテランなんだなと思う」

一般社会にも例えた。「企業だってそうなんじゃないかな。会社が厳しい状況になったとしたら、立て直しに向けて頼りになる存在は、やはり経験豊富なベテランの人たちじゃないかな」

苦しいとき、経験者に頼るのは同じ。「チームでも例えば、連敗をきょう止めたいというとき、ベテランが行ってくれた方が周囲により安心感を与えることもできるのでは」。若手にも「期待は当然ある」。うまくかみ合ってほしい。

（井上洋一）