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森野将彦さんが語る野村克也さんの野球愛

    • 2020年02月13日(木)
    • ドラ番記者プラール

今季から本紙評論家となった森野将彦さんの実家には銀色のトロフィーが飾ってある=写真。「第5回野村克也杯最優秀選手賞」。中学2年だった1992年7月「中本牧リトルシニア」のBチームで出場した同杯での活躍が認められたものだ。

半年後の93年1月2日、打撃練習をしていると、後ろでぼそっと声がした。「君はプロになれるよ」。野村さんだった。妻の沙知代さんが同じ関東地区のライバル「港東ムース」のオーナーを務めていた関係で、視察に来ていたという。

「プロ野球の優勝監督にそう言ってもらえてすごく自信になった」。ヤクルトをリーグ優勝に導いた名将の言葉に背を押され、4年後にプロ入りした森野さん。「それだけ少年野球にも力を入れていたんだよね」。野村さんの野球愛を物語る逸話だった。

(高橋雅人)