レスリング女子６８キロ級の土性沙羅（東新住建）が８日にプレーオフを制し、東京五輪出場を決めた。リオ五輪金メダリストは苦難を乗り越え出場権を手にしたが、この知らせを身内のことのように喜んだのが福谷だ。

「そりゃあ、うれしいです。ジム仲間ですから」。福谷がオフに通っている津市にある『みどりクリニック』。コンディショニングやトレーニングを同所で行っているが、土性も足を運ぶ。しかも、担当するトレーナーは同じ人物である。

福谷によると、実際に会話したのは２回だけだという。「１回はあいさつして、もう１回は…。あまり元気ではなかったですね」。その姿を目にしているからこそ、喜びもひとしおだった。

福谷自身も左腰椎椎間板ヘルニアからの完全復活、ローテ入りを目指す。「すごく刺激をもらっています」。ジム仲間のように諦めなければ、道は必ず開けるはずだ。

（島田明）