終息の気配を見せない新型コロナウイルス。ＮＰＢは最短で４月１０日の開幕を目指すとするものの、本当に開幕できるのかは見通せない。こうなると難しいのがモチベーションの維持。記者もどこか気が緩んでいるのは否めない。

そんな中、橋本の言葉にハッとした。「モチベーションが下がることはないです。延期になったと言っても、もともと何もかもが初めてなので、ついていくのが必死ですから」。新人左腕はキャンプから日々、１軍で奮闘を続けている。

思い起こせば、東日本大震災の影響で開幕が延期された２０１１年、新人ドラ番だった記者もそうだった。右も左も分からないまま、毎日紙面をつくることに必死。当時、何を書いたかも覚えていない。忘れていた初心を思い出した。

（高橋雅人）