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美濃陶芸協会【第6回】加藤三英さん

    • 2024年10月16日(水)
    • 偉人伝

加藤三英(かとう・みつひで)(56)
1968年土岐市下石町生まれ。美濃陶芸協会副会長。第42回卓男賞受賞。

窯元で生まれ育ちましたが、野球をやるために多治見工業高校に入学。しかし、高校3年の時に授業の一環として見学に行った、第1回目の国際陶磁器フェスティバル美濃′86で転機が訪れます。
「陶器といえば家業の食器だと思っていた。京都の深見陶治(すえはる)さんの陶器のオブジェを見て衝撃を受けました」。

本格的に陶芸を学ぶため京都芸術短期大学と、同府立陶工高等技術専門学校で学び、卒業後はそのまま京都の陶磁器企業にも勤め、7年間の京都時代で日展に出品しました。

27歳で土岐に戻り、国際陶磁器フェス′95で美濃陶芸協会展を見たことがきっかけで入会。「美濃焼の作品は1点も作ってなかったので、それまで使ってきた灰釉(はいゆう)を生かし、黄瀬戸を作り始めました」と、京都で学んだ轆轤(ろくろ)、繊細で薄作りの技術が役に立ったそうです。

3年前、コロナ禍を機に、父の丸三窯から、新たに大雲窯(だいうんがま)を立ち上げました。また、個展に向けて黄瀬戸の作品で黒い斑点を出すために、初めて天然のタンパン(硫酸銅)を手に入れ使ったそうです。「いずれは薪窯で焼いた作品で表現していきたい」と飽くなき挑戦を見据えています。

妻が描いたカエル

加藤三英さんの作品を見るには

「加藤三英作陶展」
会期:2024年10月18日(金)~30日(水)。10:00~16:00(最終日は15:00まで)
会場:美濃陶芸協会GALLERY(岐阜県多治見市本町6-5-1 智結蔵(ちゆぐら)1階)

大雲窯(岐阜県土岐市下石町2546-11)
電話:0572-57-8975
Instagram:@daiungama0125

公益社団法人美濃陶芸協会(岐阜県多治見市虎渓山町4-13-1)
公式ホームページ 電話:0572-25-5551