私が勤務する放課後児童クラブでは、新型コロナウイルス感染防止のためマスクを外すおやつの時間は「おしゃべりなしね」と言ってきました。しかし無言でおやつを食べるのも味気なく思い、小学校三年生以上のクラスでは本欄に掲載された小学生のある投稿を読んであげました。児童からすぐに「他にもうないの？」と聞かれ、小学生の全投稿と「あすなろ川柳」の句も紹介しました。そこにいた数人は新聞や投稿に大いに興味を持ったようでした。

きっかけは何であれ社会を知る新聞に興味を持ってくれたことはよかったです。今日もまた「先生、新聞持ってきた？」との声が聞けそうです。面白い記事、文章はないかと私もしっかり新聞を読むようになりました。

K.S.　放課後支援員　（愛知県一宮市）　57歳

（令和3年2月5日付中日新聞朝刊より）
※この記事は、ご本人と中日新聞社の許諾を得て転載しています。