焼成トンネル窯（鈴製陶株式会社）©小寺克彦

多治見市モザイクタイルミュージアムでは、開館以来３回にわたり「工場賛歌」のタイトルを冠して開催してきた企画を引き継ぎ、タイルの焼成というプロセスに注目する「工場賛歌　焼成編」展を開催します。

戦後、笠原を中心に展開してきた美濃焼タイルの製造現場は、分業体制の構築によって良質な製品の大量生産を可能にしてきました。

土や釉薬といった素材がそろっているだけでなく、成形や焼成といったタイル製造ならではのノウハウを知る企業が、この産地に集結しているのです。

特に焼成は、タイルの色や素材感といった、「顔」となる部分を決定づけるプロセスです。

匣鉢に詰められた焼成前のタイル（鈴製陶株式会社）©小寺克彦

その工程では何が起こっているのか、どんな道具や技術を必要とするのか、岐阜県立多治見工業高等学校の専攻科（陶磁科学芸術科）や地元の産業に関わる各社のご協力を得て、展示によって焼成の魅力を表現しています。

これまで深く掘り下げられることがなかったタイル産業の重要な一面に、少しでも触れる機会となっております。ぜひご覧ください。

多治見市モザイクタイルミュージアム外観（2021年撮影）©Akitsugu Kojima

会期

2023年9月9日（土）～2024年1月21日（日）

会場

多治見市モザイクタイルミュージアム　3Fギャラリー
（岐阜県多治見市笠原町2082-5）

休館日

月曜日（休日の場合は翌平日）2023年12月29日(金)～2024年1月3日(水)

開館時間

9:00～17:00（入館は16:30まで）

観覧料

一般310円、高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方及び付き添い1名様無料

お問い合わせ

多治見市モザイクタイルミュージアム

電話

0572-43-5101