野球選手による野球選手の形態模写はなかなか本格的で面白い。19日の投手練習の際、キャッチボールで小笠原は大野雄の投球フォームで投げていたかと思ったら、途中から左手を大きく上げる形に変更した。

すると近くにいた涌井も身ぶり手ぶりでアドバイス。ロッテなどでプレーした成瀬善久さんバージョンだった。横浜高の1学年後輩の涌井の指導を受け、遠目で見ても完成度はさらに増していた。左足を上げるタイミングと左手の角度が絶妙だった。

これまで試合中にも投球フォームを修正することがある小笠原。「いろんな投げ方を試しておくことで、引き出しが増えることがあるんです」。遊び心も交えながら、いつもその先には試合を見据えている。

土屋　善文