美濃陶芸協会【第7回】細川令子さん
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- 2024年11月09日(土)
- 偉人伝
細川令子(65)
1959年鎌倉市生まれ。美濃陶芸協会理事。第41回卓男賞受賞。
「不器用なので一つのことしかできないんです」と自己分析をする細川令子さんは、高校生の時に陶芸をやりたくて教室に通い、その後鎌倉は産地ではないので、陶芸コースのある武蔵野美術短期大学に入学。もう少し勉強するには京都、瀬戸、多治見と候補があり、「よそからの者にも前向きに、女性でも受け入れる多治見市陶磁器意匠研究所にしました。ノビノビしていて、陶芸作家の先生たちの身近で学べたことが良かった」そうです。
瀬戸の日展の先生から「あんたも大きいの作って挑戦してみんか。本当に陶芸が好きなのがわかるで」と言われ、少しずつ大きくしていきました。
2010年、それまでの陶器から磁器に「引き出しが一つなので」完全移行します。
細川さんの作風は、下は轆轤(ろくろ)で引き、上は粘土をひも状に積んで、緊張感と共に揺らぎ・和(やわ)らぎのある作風です。
白磁・青白磁共に完成率は10分の1程度、3年前から色釉にも挑戦。
「美しいと思うものを作っていきたい」と、前を見続けるエネルギーを感じます。
細川令子さんの作品を見るには
会期:2024年11月16日(土)~28日(木) 10:00~17:30
会場:ガレリア織部(岐阜県多治見市白山町2-222)
(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。