マイティラインとは

便利の代わりに置いてきたもの

    • 2026年09月26日(土)
    • 新聞女子、始めます!

こんにちは、新聞女子ライターりょうこです。

朝、パソコンを開けば、そこからが私の一日の始まり。画面越しの打ち合わせ、チャットでのやりとり、資料の共有。移動時間もなく、身支度もそこそこに、気づけば誰とも直接に顔を合わせないまま一日が終わっている。効率はよく、無駄もない。それなのに、ふと何か物足りなさを感じることがあります。

情報についても同じで、画面で検索すれば、知りたいことはすぐに手に入る。便利で、時間もかからない。けれどそれは「自分が求めた情報」しか届かない世界。画面の中で完結する仕事と、画面の中で完結する情報収集。便利ではあるけれども、何か大事なものを素通りしている気がしていました。

そんなある日、私は思い切って、取引先の方に「一度、お会いしませんか」と連絡してみました。久し振りのリアルでの打ち合わせ。画面越しでは感じられなかった、話し方の癖や、間の取り方、空気感。対面のわずかな時間が、オンラインの打ち合わせを何度も重ねるよりも、相手を理解させてくれた気がしたのです。

新聞もこれに似ているのかもしれません。ネットのニュースは自分の興味に沿って届きますが、新聞は紙面全体が否応なく目に飛び込んできます。ある意味、不便なメディアですが、でもその「不便さ」の中にこそ、自分では気付かなかった発見や価値が残っているのではないでしょうか。効率だけを追ってしまった結果、無くなった大切なモノが、そこにはあるような気がします。

リモートが当たり前になった今だからこそ、あえて手間のかかる「リアル」を選んでみることに、意味があるのではと思います。人と会うことも、紙をめくることも、一見、遠回りのように見えて、実は一番確かなものを届けてくれるのかもしれません。