マイティラインとは

育児と仕事の合間に読む

    • 2019年11月25日(月)
    • いいね新聞生活

3月に長男を産んでから、ニュースの見方が変わった。虐待だったり行方不明だったり、子どもが関わることには特に敏感になったように思う。最近印象に残ったのは、メガバンクの投資信託で個人客の4割が損失を抱えているという記事。息子のための貯蓄や保険を考え始めているところだったので、大きなニュースだけど自分の生活にも直結していると感じた。

数年前からはデジタル版を購読している。ただ、紙面の方が大きくて読みやすいので、ロケ先に新聞が置いてあるとうれしい。

新聞記事は多角的で奥行きを感じるのが魅力だと思う。一つの事柄について歴史まで振り返っていたり、ある作品が評価されていれば、その作者がどういう生活をしてきてその発想が生まれたのかまでしっかり描かれていたりして、読み応えがある。すごく想像力が働くし、新しい発見や出会いもたくさんある。記事を書いている記者の熱意があるからこそ、短くても心に残る文章があるのだと思う。

いま私は育児を第一優先にしながら、できる範囲で仕事も始めている。育児と仕事の両立は、周りのサポートなしでは本当に無理なので、周囲に頼るようになったし、感謝の気持ちも強くなった。そうした育児や家事、仕事の空き時間にニュースを読んでいる。

息子にも、小さいころから新聞に触れてほしいと思う。インターネットでは気軽に情報が得られるようになった一方で、真偽の怪しいものもたくさんある。だからこそ、どこから出た情報なら信用できるのかを探ることが大切なのだと思う。

(新聞科学研究所【生活に役立つ】押切もえさんのコラム)2018年12月インタビュー

押切もえ
(おしきり・もえ)
1979年生まれ。千葉県出身。ティーン雑誌の読者モデルを経てファッション誌「CanCam」、「AneCan」の専属モデルを務めた。テレビ・ラジオ出演や小説の執筆など多方面で活躍。2016年にプロ野球ロッテの涌井秀章投手と結婚し、今年長男を出産した。