コツコツ続ければ人生が変わる―ということを体現しているのが藤嶋だと思う。プロ7年目。ウエートトレーニングの成果で、体は見違えるように変わった。

プロ入りしてから本格的に始めた。シーズン中は週3回、オフは4、5回。自分で決めたことをただひたすらやり続けた。最近は分厚くなった体を見たチームメートから「キン肉マン」と呼ばれることもあるが「ベースができるのに4、5年は掛かりました」。当時最高80キロだったベンチプレスは110キロでセットを組めるまでに。「ボールも強くなった」。今季は56試合で防御率1.07と成績も伸ばした。

ただ思わぬ影響も。「スーツが入らなくなってしまって…」。今後もトレーニングは継続する。すぐに着られなくなることも想定し、プロ野球選手としては珍しく庶民派スーツを愛用している。まさに筋肉こそ最高のファッションを地でいっている。

土屋　善文