今年のルーキー10人が8日に入寮した。「覚えてますよ。7年前ですか、懐かしいですね」と語ったのは藤嶋だ。

2017年に地元の東宝からドラフト5位で入団。入寮時、高卒ルーキーながらおよそ30万円の電気治療器を持ち込んだ。もちろん、新人の中では最高額の持参品だ。「あれ、今でも大活躍していますよ。ちょっとピンチだなと思ったときのセルフケアにすごい助かってます」と笑顔で教えてくれた。プロ8年目を迎える現在も頼れる相棒のようだ。

金の卵達は9日から新人合同自主トレに励んでいる。「1年目は気疲れしたり焦ると思うけど、寮で仲良くやったり、そういうリラックスした時間も大事にしてほしいですね」。プロ野球の苦楽を知る先輩のまなざしは温かかった。

後藤　正樹