今年の仕事納めは、縁あって前任地の滋賀県での取材になった。マイネットスタジアム皇子山での野球教室。次のシーズンへ向かう選手たちが、地元の人たちの応援に活力をもらっている姿を目の当たりにした。

ここで、シーズン中に気になっていたこともすっきりできた。9月17日の広島戦（バンテリン）で、スタンドの一角を占領していた「福永裕基」タオルを掲げるかわいらしい軍団の正体は一。福永が小学生の時に所属した布引ハンターズの子どもたちだった。

「福永先輩応援ツアーとしてみんなで行きました」と奥野勉監督。ただ、その試合は出場機会がなかった。福永は「うれしかったんですけど、その日は出られなくて申し訳なかったです」。後輩たちがいつ来ても胸を張れるように。全試合出場を掲げる来季、どんな時も応援してくれる地元の人たちに吉報を届けたい。

石曽根　和花