「懐かしいものが出てきたんだ」。年末に米国の自宅を掃除したという大塚投手コーチ。1枚の写真が出てきたという。レンジャーズ時代のチームメートで、メジャー通算609本塁打を誇るサミー・ソーサと納まっている。同600号の表彰式で撮ったものだ。

実は、600号を手にしたのが大塚コーチだ。2007年6月20日のカブス戦で、ソーサが右中間に放った大飛球はフェンスを越えた先にあったブルペンへ。「投手コーチに直撃した後、手元へ転がってきてね」。拾い上げて高々と掲げた。その縁もあり、表彰式でメモリアルボールを渡す大役を任されたという。

1枚の写真からスラスラと興味深い思い出を語ってくれた大塚コーチ。「日本へ送る段ボールに詰め込んだ」というたくさんの写真にどんなエピソードがあるのか。荷ほどきが終わったころにまた聞きに行ってみよう。

長森　謙介